【淳と琴音の神隠し】
[物語] ハクの妹 [イラスト] みる [MIDI] RECIPRO |
● 番外編 1 AfterStory |
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| 朝日が射しこむ森の中。早朝なので初夏でも結構涼しい。 その中を吹き抜ける一陣の風。 いや、風ではない。誰かが森の中を駆け巡っている。 「ただいま早朝散歩から帰ってまいりました〜!」 「おかえりなさい。そんなに毎日同じことの繰り返しでつまらなくありませんか?」 「ぜーんぜん♪」 声の主は珊瑚。それから茜。 あれからもうすぐ一年。茜はここでの生活にもすっかり慣れてきた。 「朝の風って気持ちいい!これだけでいい栄養になるわ!」 「まあ。クスクス」 「おはよう」 背後から少年の声が聞こえてきた。茜が振り返ると、いつもの笑顔がそこにある。 「ハク、おはよう!今日は早かったわねえ(笑)」 「失敬な。それではまるで私が寝坊助みたいではないか」 「だってホントのことだもん☆んふう。あかね嘘つかない。←猫バージョン(鈴つきv)」 ガクッ・・・ 茜はここに来てからよく笑うようになった。もう内気な彼女ではない。逆にボケたりもする。 「よーし!今日も一日がんばろー!!」 「相変わらず陽気だな・・・(汗)」 「ガッテンヨ!」 ここで一つ疑問に思わないだろうか? 三人は食事を取っていない。 ハクと珊瑚は人間ではないので理解できる。 しかし、茜は何らかの食物を摂取しなければいけないはずだ。ましてや成長期である。 実は茜はもう人間ではない。 茜もハクや珊瑚と同じこの森の精霊となったのである。 それは茜が森に来てから数日経った日のこと―― その日、茜は朝から調子が悪かった。しかも原因は分からない。 ハクと珊瑚は心配になって、例の大木に知恵を借りた。 『おじいさん、茜の身に一体何があったのですか?』 しばらくすると、大木は思いもよらない返事を返してきた。 『この森は他の森と違ってな、強力な魔力を有しておる。じゃから、その娘さんは魔力の強さに 耐え切れないんじゃ。このままでは森で生活していくことは出来ん』 『そんな・・・』 茜は悲しそうに俯く。 『何か・・・、何か方法は無いのですか?』 『一つだけならある』 『それは?』 『琥珀主や珊瑚神と同じように、この森の精霊になるのじゃ。そして魔力を高めていくしかない』 『なっ!?』 ハクは思わずすっとんきょうな声をあげた。 『そんなことをしたら・・・』 ハクは反対するが、それを茜が遮った。 『分かりました』 『茜・・・』 『よろしいのですか?』 珊瑚も不安そうな表情だ。 茜は二人を元気づけるように笑顔を見せた。 『元々わがままでここに置いてもらってるんだもん。それくらい大丈夫よ』 茜の決意は固いらしい。大木は一応念を押した。 『その代わり、人間としての身分を失うことになるぞ。もう二度とお前さんの世界では生活できない。それにこの森の精霊となるからには普通の人間よりある程度寿命は延びるが、森がもし滅びるようなことがあれば共に滅びるか新たな場所へ移動するしかないぞ。それでもいいのか?』 『はい。構いません。全て受け入れます。ここに住むと決めた時から覚悟していました』 茜の真っ直ぐな瞳を見て、大木も頷いた。 『よし。本人が承諾したんじゃ。琥珀主、珊瑚神、力を貸してくれんかのう?』 二人はしばらく考えていたが、やがて決意したようだ。茜を囲むと、力を送った。 『・・・どうだ?』 『大丈夫。何にも変わってないわ』 『茜、これから森をよろしく頼むぞ』 『はい!』 ハクや珊瑚は、この森の生命エネルギーを取り込んで魔力を補給している。自然と一体になっているのだ。 茜もそうして生活をしている。木の香り、清々しい風、それを感じるだけで元気が湧いてくるのだ。 茜はこの体になって良かったと思っている。今までよりたくさん、自然の「声」が聞こえてくるようになった。毎日「自然と遊んでいる」のである。元々都会育ちだったので、時々危なげな行動をしたりするのだが・・・。その度にハクと珊瑚の手を焼いている。 「ハク!こっちー!」 「こら!そんなに急ぐと危ないではないか!」 「平気よ。ほら!あそこを抜けるとおいしい木苺があるんだから!」 「茜!そっちは・・・!」 切り立った崖・・・ 忠告しようとしたが一瞬遅かった。 「!!きゃあ!!」 茜は足を踏み外してしまった。 「茜!!」 ハクが助けようとすると、茜は幸運にも木の枝に引っかかっていた。 「えへへへ、あはははは、うふふふふ・・・SOS」 「・・・(汗)」 こんなことは日常茶飯事である。 森の外の蘇った草原は、整備されて畑になっていた。土が肥えていて正に畑作に適しているからだ。 「そろそろ夏だねー」 「野菜を冷やせばきっとおいしいですわ」 この一年、周辺の住民の話し合いが功を相し、新たな琥珀川が作られた。土を削り、源流から水を引いて、前の姿とほぼ同じになっている。しかし、それはもう「今までの琥珀川」ではない。人工的に作られた川だ。精霊が住めるような環境ではなかった。 結局ハクは今まで通り、珊瑚の森を守護しているのである。 「夏といえばスイカでしょ?とうもろこしでしょ?トマトでしょ?・・・あ、そういえば・・・」 「そういえば、そろそろ夏祭りだよね」 「あ、そっか。もうそんな季節だったんだ」 ここはある中学校の教室。 休み時間で生徒達は思い思いの時間を過ごしている。 中心には女子が集まって世間話をしている。その中に琴音もいた。 「そうそう、この季節といえば!一年前・・・」 全員の視線が琴音に集まる。 「もう!そのことはいいでしょ?」 「いくない!心配したんだから!」 「そうよ!びっくりしちゃったわよ。いきなり太川クンといなくなっちゃうんだもん」 やはりここで茜の話題は出てこない。完全に記憶が抹消されたのだ。 「はいはい。脱線した話題を戻しましょうねー」 琴音はため息混じりに言う。 「ああ、夏祭りだったっけ?」 「はい!私、今年は絶対浴衣着てくる!」 「いいわねえ。琴音は?」 琴音はいたずらっぽく笑った。 「ごめんね〜。今年も先客が・・・」 ちらっと目配せすると、クラスメイトはつまらなそうな顔をした。 「そうでした。琴音には『旦那様』がいるもんね」 「ほんと、見せつけてくれるわよねー」 「この色女!!」 もうすっかり慣れっこである。 「何とでも言いなさいな」 話が盛り上がっていると、始業のチャイムが鳴った。 「げっ!今日数学の章末テストだ!」 「ゲロゲロ〜」 「何語よそれ」 授業中、琴音は茜のことを考えていた。 (茜ちゃん、お祭り大好きだもんな。誘ったら来るかな?てか、最近ずっと会ってないな・・・) 琴音と淳は同じクラスである。クラスメイトに手伝ってもらい、手紙を渡す。 <そろそろ夏祭りだよね?> やがて返事が返ってきた。 <ああ。それがどうかしたのか?> すぐに次の手紙を書く。 <ねえ、茜ちゃん達誘ってみない?> また返事が返ってきた。 <え?いいけど。じゃあ、連絡はどうするんだよ?> <私が今度行くから、その時に伝えておく> 琴音は久しぶりに珊瑚の森を訪れた。三ヶ月ぶりである。 琴音が夏祭りのことを話すと、茜はびっくりした。 「偶然!私もそのこと考えてたの」 「マジ!?」 茜の気持ちはすでに夏祭りにいっているようだ。 「このお祭り人間が忘れるわけないじゃん!」 「確かに・・・」 「で・も・・・」 茜はハクと珊瑚の方を見た。顔がニヤ〜となっている。ハクは嫌な予感がした。 「まさか・・・」 「イエース!ザッツライト!行こうよ!お祭り!」 ((!!)) ハクと珊瑚はギクッとした。 「でも、私達はここを見張ってなければいけませんし・・・」 「少しくらい、結界張ってるから大丈夫よ!たまには息抜きも必要よ!それにハクも珊瑚ちゃんもどこからどう見ても普通の子供だし」 『そういう問題でわ・・・(汗)』 すると茜の動きが止まった。 「・・・い〜こ〜お〜ね〜」 ((!!??『汗』)) 有無を言わせない口調だった。ハクと珊瑚は仕方なく行くこととなった。 「よし!決まり!」 「・・・茜ちゃん、変わったね・・・」 琴音が小さな声で言う。 「ははは、いつものことだよ・・・」 ハクももう慣れているようだ。このままいけば必ず尻に敷かれるだろう。 和速水琥珀主、・・・ご愁傷様・・・(笑) 夏祭り当日。茜は朝から張り切っていた。 「珊瑚ちゃーん、帯の所手伝ってー」 「はいはい」 茜はここに来る時、浴衣もきちんと持ってきていた。「近くでお祭りがあったら行けるように」とのことだそう。 しばらくすると、着付けが終わった。 「どうかな・・・?」 ピンク地にうさぎのシルエットと月が散らばっている着物。黄色地に白の糸で同じくうさぎが刺繍してある帯。今日は銭婆にもらった髪結いで一つ結びにして、油屋で使っていたいた髪飾りをつけている。こうしてみると、十四の少女も大人っぽく見える。 「浴衣は久しぶりに着たよ」 少し恥ずかしそうである。 「よく似合っていますわ」 笑顔で言う珊瑚。しかし、ハクの反応が無い。茜は感づいた。 「はっは〜ん、さては私に惚れたな?」 「なっ/////」 ハクは必死に否定するが、顔が正直に語っている。 「いいじゃないの?私達、両想いなんだからv」 茜はクスクスと笑う。 「あ、そうだ。ハクと珊瑚ちゃんも浴衣に着替えなきゃね」 見れば二人ともいつもの服装である。 「そうでしたわね・・・」 「『着替える』とするか」 ハクと珊瑚は魔法で浴衣の格好になった。 珊瑚は白地に金魚の模様が入った着物、そして赤い帯。長い髪は結ってある。ハクは青地の浴衣である。こうしてみると、確かにどこにでもいそうな子供である。髪の色が少し違うが。 普通に移動しては時間がかかるので、琴音の部屋に瞬間移動した。(byハクと珊瑚の魔法) 「いらっしゃーい」 琴音と淳もすでに着替えていた。 琴音は紺にあやめの花が入った着物と赤い帯。淳は青の甚平である。 「ちょっと暗すぎたかな?」 「ううん。そんなことないよ。とっても似合ってる!」 「何か油屋を思い出すな・・・(汗)」 「ほんと、ハクも珊瑚もこうしてみると人間よね〜」 「でしょ?」 そんなことを話しながら夏祭りの会場の神社へと向かう。 神社が見えてくると、早速太鼓や笛の音が聞こえてきた。 「ん〜!!お祭りって感じ!!」 茜は瞳を輝かせている。 ズラリと軒を並べる出店。浴衣やTシャツなど思い思いの服装で来ている人々。その中をリンゴ飴などを食べながら進んでいくのだ。 「後は、かき氷にたこ焼きに、それから金魚すくい!」 茜、まず手に持っているものを全部食べてから言いなさい・・・。 一通り楽しんで、休憩を取るために神社の境内に来ると、そこには悟と香奈が来ていた。 「こんばんは。あら、みんな勢ぞろい?」 香奈は紫の着物に黄色の帯とシックに決めている。悟はTシャツにズボンとラフな格好だ。 香奈がハクと珊瑚に視線を移すと、二人は軽く頭を下げた。 悟と香奈は、油屋ではハクと面識がなかった。以前、一度だけ森に遊びに行ったことがある。その時に初めて顔を合わせたのだが、特にぎこちないわけではなかった。 「そういえば後から花火が上がるらしいわね」 「うん。夏祭りの目玉!」 「それまで時間があるから、それぞれ別行動しましょ?」 実はこの言葉には香奈のある意図があった。 香奈は珊瑚を呼び、何か耳元で囁いた。それを聞いた珊瑚は、笑顔で頷いた。 「珊瑚は私達と一緒に行動するんだって!ちょうどいいからカップル同士でってことにしない?」 『ええ!?』 琴音は香奈の目線に気づいた。淳を肘で突いて調子を合わさせる。 「そうね。そうしましょ!」 「お、俺は別にどうでもいいけど」 茜とハクがあっけに取られているうちに話は決まってしまった。 「・・・じゃあ、神社の裏にでも行く?」 「ああ、そうだな・・・」 ハクと茜が行った後、悟はにやけている香奈を見た。 「・・・お前はすぐにそうやって・・・」 「いいじゃない?これで茜ちゃん達で遊べるわv」 「『で』じゃなくて『と』だろ?」 悟はすっかり呆れ顔だ。それに香奈はあっさりと答える。 「琥珀君『と』茜ちゃん『で』遊ぶのよ♪」 ((・・・・・・『汗』)) 境内の裏に来た茜とハク。表の賑わいとは裏腹に、ここはとても静かだ。 「・・・こんな所があったのか・・・。第一来たことは無いが」 「静かでしょ?私のお気に入りの場所なの」 更に進むと、大きな木があり、その奥には森が続いていた。 「ご神木よ。たまにここでお昼寝してたんだ・・・」 茜はここにいた時のことを思い出しているようだ。気のせいだろうか?少し表情が暗くなったような気がした。 それを振り払うかのように、茜はわざと大きな声を出した。 「あ!あの森だ!懐かしい〜!」 森に向かって駆けていく茜。 「どうしたの?そんなにボーッとしちゃって」 振り返った笑顔は、柔らかくも悲しく、儚いものだった。 茜の気持ちを思うとハクは胸が痛くなった。しかし、それを表情に出せば茜が心配する。ハクは精一杯の笑顔を見せた。 「ああ、今行く」 森の中に入った二人。木がうっそうと茂っていて、静寂をかもし出していた。 ふと、茜は足を止めた。目の前に崖があったからだ。 (危ない危ない。落ちたら大変だわ・・・『汗』) 空を見上げる。今日は満月だ。 (・・・きれい・・・) すると茜は何だかボーッとなってきた。まるで月に魅せられていくような・・・。 グラリと茜の体が傾く。その時、足元にあった石が崖の下に落ちた。 その音を聞いて、辺りを見渡していたハクが茜の危険に気づいた。 「!!茜!!!」 茜は完全に意識を失っていた。ハクは必死に抱きすくめ、茜と共に崖から落下した。 ・・・ドサッ・・・ 「・・・ん・・・」 しばらくして茜は気がついた。目の前には満天の星が輝く夜空、そして満月。 脳裏に先ほどの光景が蘇る。 (崖から落ちた時、確かハクが・・・。・・・!!) 茜は跳ね起きた。 「ハク!!」 横を見ると、ハクが微笑んでいた。 「気がついたか。良かった・・・」 「ハク・・・」 足元に目をやった時、茜はハッとなった。 「ハク!あなた足!!」 ハクは足を怪我していた。どうやらただの擦り傷ではないようだ。 「少し油断してしまった。大丈夫、この程度の傷・・・」 ハクは笑顔で立ち上がろうとしたが、やはり痛い。苦痛に顔をゆがめてしゃがみこんだ。 「痛っ・・・」 「大丈夫じゃないじゃない!結構酷いわよ!」 茜の瞳に、しだいに涙が溜まっていく・・・。 「・・・ごめんね・・・。私、いつもドジばっかりして、ハクに迷惑かけて・・・。ごめんね・・・!!」 涙を流す茜の頭を、ハクは「ポン」とたたいた。 「また泣く。茜はすぐ自分の責任にする癖がある。悪い癖は直さなければならないぞ」 茜はまた泣いた。今度はうれしくて。 (ウソツキ!ハクだってすぐ自分を責めるじゃない!) あなたはとても優しいから・・・ 「・・・うん!直す!」 「よし」 二人は思わず吹き出した。 「ところで、どうやってここから脱出する?」 「怪我をしていなければ、変化できるのだが・・・」 上を見上げるが、登るのは難しそうだ。茜はある賭けに出た。 「・・・ねえ」 「何だ?」 「これ、魔法で治せないかな?」 「まあ、治せないこともないが、治癒はとても高度な魔術だ。私も出来るかどうか・・・」 すると茜は思いもよらないことを言い出した。 「じゃあ、私がやってみる!」 「ええ!?しかし・・・」 「私、ハクに苦しんでほしくないもん!できるかどうか分からないけど、やってみたいの!ハクに元気になってほしいの!」 茜は真剣だった。それを見て、ハクも折れた。 「・・・方法自体は簡単だ。相手の怪我や病を治したいと強く思うんだ」 「分かった」 茜は足の傷口に手を当て、目を閉じた。すると、茜の手が光りだした。 「これは・・・!」 正直、ハクも驚いた。傷がみるみるうちに治っていく。 やがて、とうとう完全に治ってしまった。 魔力を多く使い、茜の息は荒かった。しかし、高度な治癒が出来たのだ! 「・・・出来た・・・!!」 「すごいじゃないか!きっと、茜の心が清らかな証拠だ」 「とにかく傷が治ってよかった!!」 「皆の所に戻ろうか」 「うん」 ハクは少しの間だけ竜に姿を変え、無事に崖から脱出できた。 茜とハクは再び神社の裏手へ戻ってきた。しかし、まだ誰も来ていない。 「しばらく待とうか」 「そうだね」 二人はベンチに座った。ふと、茜はあることに気づいた。 (そういえば、私達二人っきりじゃん・・・) ちらっと横目でハクを見る。ハクは暇そうに夜空を眺めている。 (私達、両想い・・・なんだよね・・・) そう思うと自然と心臓の鼓動が速くなってくる。 (ギャー!!静まれ!我が心臓よ!!)←ただ今混乱中〜♪ 茜がモジモジしていると、ハクに気づかれてしまった。ハクは最初きょとんとしていたが、茜の様子を一瞥すると、クスクスと笑い出した。 「な、何よー/////」 「いや、茜の今の心情が実に手にとるように分かってな・・・」 そう言うとまた笑い出す。 茜はずっと押し黙ったままだ。するとハクの笑いが止まった。 「まあ、あれから一度も・・・だしな・・・」 (!!!/////)←大混乱中〜♪(笑) 茜の顔はまるで蒸気機関車か噴火中の火山のようになってしまった。 「何だ、その反応は」 「いや、だっていきなり突拍子も無いこと言い出すから・・・」 「やはり恥ずかしいか・・・」 「それわ・・・その・・・」 しばらくぎこちなかったが、茜は思い切ってハクの方を向いた。 「しちゃいますか?」 「そうか?」 「た、たまにはね・・・」 茜の一言一言がおかしくてハクはまた吹きだした。含み笑いをしながら茜の方を見る。 二人の顔が近づこうとしたその時―― ガサッ・・・ ((ガ、ガサッ・・・??)) 慌てて後ろを見ると、何と香奈が待ち伏せをしていたのだ!しかも両手に木の枝つき・・・。 「・・・わお!!」 茜はもうびっくりしたの何の・・・。一方の香奈は残念そうな顔をした。 「あーあ、せっかくいい所だったのにな〜☆もう、続けちゃってよ」 「香奈さん!!/////」 「ホホホ、他人の恋愛模様に興味が湧くのは世の常よ♪よろしくて?←ビ●ー●ィー7」 どうやら香奈の方が一枚上手だったようだ。 「も〜、お熱いんだからvでも、まだ赤ちゃんが出来るようなことはしちゃだめよ〜♪」 「しません!!/////」 「ま、私達くらいに大きくなったら構わないのよv」 絶対に遊ばれている・・・(汗) 「もう!もう!!/////」 どうフォローしていいか分からないハクであった(笑) 「・・・・・・(汗)」 そうしているうちに全員帰ってきて、祭りはいよいよ花火大会へと移っていった。 夜空に見事な大輪の花を咲かせる。その美しさに皆ため息をもらすのであった。 「たーまやー♪」 「綺麗ですわね」 「ほんと!」 茜は花火を堪能しているハクを見た。先ほどのことは全然気にしていないようだ。 やがて茜に気づき、笑顔を見せる。茜もにっこりと笑った。 「また来ようね♪」 「ああ。・・・ってこら!!」 「キョホホ☆」 (でも、本当にまた来年も来たいな。再来年もその次も、ずーっと来たいな♪) そして祭りの夜は更けていく―― 番外編1 After Story Fin. |
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| 【考察】 |